プロローグ

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「証拠がない」 「何を言っているんですか会長、証拠なら彼自身が認めて…」 「この状況を考えろ。…生徒会室に一人だけで呼び出して、こっちは五人で一人を追い詰める。こんな方法で聞き出した答えに確実性、正当性があると思うか?」 「なら、証拠を集めて…」 「それを見つけられなかったから呼び出したんだろうが」 「…………」 ……あははっ、本当面白いね。 僕は知らず知らずにやけてしまいそうになるのを堪える。 目の前には悔しそうに苦々しそうな表情をした副会長様。 …そんなに親衛隊が嫌いなのだろうか。 室内に広がる沈黙を噛み締めながら会長が帰って良いと言うのを待っているのだが、一向に言われる気配がない。 どうしたのだろうかと会長を見ると、会長の目はしっかりと僕を捉えていた。 ………あーこわいこわい♪
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