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慌てる女の子。
「ママ!言わない約束でしょ?」
更に真っ赤になり涙目に。
「みきちゃん、ありがとうね。僕も大好きだよ~」
(かわいいなぁ~)
と、みきの頭を撫でるいなほ。
真っ赤になった頬はまるでつやつやのリンゴの様。
「も~子供扱いしないで!」
真っ赤に染まる頬を可愛らしく膨らまして怒るみき。
(幼稚園児は子供じゃないのか・笑)
「そうか、ごめん。ごめんじゃあ・・・」
お詫びの印にと、マジパンで作ったウサギをみきにプレゼントする。
「ありがと~私もいなほ君、大好きぃ~」
といなほに抱き着くみき。
それを会計しながら見ていた母親が
「さぁ、みき、酒屋さんでパパの大好きなビール買って帰ろうね」
と一言、言うと。
目の色を変えたみきが、いなほからばっと離れ
「虎のお兄ちゃんとこね!早く行こう!」
急いで酒屋に行こう、と母親の服の袖を引っ張る
「・・・」
その言葉にいなほは、何も言えない口許がひきつる。
(女の子って、幾つでもイケメンには弱いんだなぁ~)
そうモノローグする。
「こら、みき!ごめんなさいね、いなほ君」
みきの母親は眉を下げて謝る。
「いえいえ。またね、みきちゃん」
ドアの外に消えるみきに手を振った。
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