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AM6:05 起床
「お嬢様、御早うございます。起床のお時間です」
「うう、あと5分…」
「五分前もそう仰いましたね。二度目はありません」シャッ
「ま、まぶしい…」
寝起きは余り良くはないが、直射日光を浴びせると覚醒する。
「うんっ、今日も良いお天気ね」
その後、洗面・着替えなどメイドに手伝わせ身支度を整える。
「いつ見ても、お嬢様の髪はお美しいですねー。真っ直ぐで長くて綺麗な金色で、朝日に映えてきらきら輝いていて。羨ましいなぁ、あたしなんかこんな汚い茶色の縮れっ毛で、毎朝苦労してます」
「ありがとう。あなたの髪もふわふわで鳥の巣みたいで可愛らしいと思いますよ?ふふっ」
「あっ、ありがとうございますっ、…誉めて下さったんですよね今のお言葉は?」
その後、楽器のおさらいや体操等、軽く体を動かす。
7:00 朝食
朝は食が進まないらしく、メニューは決まって雑穀のパンと少量の野菜、果物のジュースのみ。
また、その日の連絡事項が執事から伝えられる。
「本日午後六時半より、クォーラル氏より晩餐会のお招きを受けておられます。お嬢様もぜひ出席なさるようにと」
「えー、嫌よ。晩餐会なんて名ばかりで、延々商売の話ばかりじゃない。私が行ったって何の役にも立たないわ。あの家のシェフの腕イマイチだし」
「本音はそこですか。ですが、ご主人様がそう仰いましたので。それと、たまには年頃の娘らしい華やかな服をお召しになられるようにとも仰られたので、後ほど用意しておきます」
「…そんな服、持ってた覚えないけど」
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