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1:30 帝王学
近頃の社会情勢や実力のある商人・名のある貴族・海軍などの交遊関係などについて学ぶ。要するに、ゴシップの類いである。
対象はこの授業を最も好んでいる様子。授業の内容もそうだが、講師の人柄も無関係ではないだろう。
「そういえばなんだけど、商業地区と貧民街の境目の路地、あるだろ?あの奥に、変わった武具屋があるらしくてね。何でも妖刀をオーダーメイドしてくれるそうだよ」
「えっ、妖刀って永年人の生き血を吸い続けた挙げ句血を求めて暴れるモンスターじゃなかったでしたっけ?そんな手に馴染んじゃう感じになるんですか?」
「あたしも行った訳じゃないから詳しいことは分からないけどね、紹介制なのになかなかこれで繁盛してるみたいだよ。あの店主はその内裏の顔役に名が上がるようになるね」
「妖刀ですか…狩りたいですし持ちたいですね」ジュル
「あんたみたいな奴がわざわざ高い金払って妖刀生ませるんだろね。そういえばあんたがこれから会うカントナータ様って奴、趣味は刀剣収集らしいね。話合うかもだよ」
「おお、じゃあ存分にモンハン話ができるかも…」
「いや、昔はご執心だったけどね、今はあれはバカな暇人どもが死に場所さがしに行ってるだけだってのたまってるよ。何でも前にアインス=リヒトの連中とひと悶着起こしてからだね」
「つまり、モンハンとアインス=リヒトの話は…」
「禁句だね」
「もうやだ」
「そう言いなさんな」
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