第1章

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幕開けは、珍しく勢いよく開いた2階の扉だった。 1階にいた面子は何だ何だとそちらを見上げる。 そして、 「2丁目の公園でチンピラが暴れてる。 数は十。他にも仲間がいるかもしれない。 特攻、片づけて来い」 出てきた佐東がそう言った瞬間、今までのだらけ具合が嘘のように一斉に動き出した。 「単車回してくるわ!」 「俺今日シュウに乗せてもらって来たんだよな」 数人は表の駐車スペースへ。 「今日何人来てる?」 「カズとリュウノスケ以外全員来てます」 「十分だな、一応ポリ来た時のルートも確認しとくか」 五人程は表のようなものを片手に、倉庫内をせわしなく回る。 そしてあっという間に。 「特攻、行くぞ!」 「「「「はいっ!」」」」 特攻服に着替えた十数人が、奥田に続いて倉庫を出て行った。
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