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そんな話をしていると、また携帯が鳴りだした。
いつの間にか下に降りてきていた一宮と幹部達。
佐東が電話に出る。
「片付いたか?」
〈ああ、でもちょっとまずいことになった〉
静まり返った倉庫では、電話の奥の奥田の声も筒抜けで、思わず聞きいった。
〈最近、2丁目で暴れてるヤンキー達いただろ?〉
「ああ、ドラゴン連合とか名乗ってる奴らか」
〈暴れてたのそいつらだ。
色々破壊活動して、女に無理に声かけてまわってたって。
で、その女の一人が抵抗して金メッシュの男蹴ったらしいんだよ〉
「金メッシュ? リーダーの山田かな」
〈だと思う。どーする?〉
「知らないよ。関係ないだろ」
冷たく返したのは佐東だ。
「そーだよ、別にそんな女どーでもいーじゃん!」
それに橘と、
「とっとと帰ってこい」
西山も続く。
「女の子、見捨てる気?」
思わず四人を睨み付けた。
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