第1章

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しかも。 「そんな顔すんなって! 俺ずっと一緒にいるし! つーか離れたら兄貴にも篤郎にも怒られるわ!」 「……当たり前でしょ。何で私まで龍皇のたまり場に通わなきゃいけないのよ」 総長と副総長を務める二人がたまり場に行かないわけにもいかず。 かといって、今のぎりぎりの護衛人員をわけるわけにもいかないから、何故か私まで龍皇の倉庫に通うことになってしまった。 学校は当分行けないし、何よりもうすぐ冬休み。 となれば一日のほとんどを倉庫で過ごすことになるのは目に見えていて。 「嫌だなー」 「俺のダチはいい奴ばっかだから! 紹介すんな!」 「前の拉致事件の原因になった人達ね」 ものすごく気が重い。 昔は一宮の彼女の証みたいですごく嬉しかった筈なのに、もうため息しか出ない。
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