すれ違う感情

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自分の仕事を済ませて、律子と食堂に行くと、先に来ていた悠司くんと合流した。 「おーい、律子と結衣ちゃん。こっちこっち!!」 相変わらず女性社員の視線を集めていたが、全く気にする様子もなく、席に着くように促(ウナガ)された。 「結衣ちゃん、さっきは話を中断してごめんね。ちょっとヤバい人いたからさ」 「えっ!?あんた結衣と一緒だったの?結衣大丈夫だった?」 「うん、大丈夫。悠司くん、私は気にしてないよ。ヤバい人って?」 そんな人いたかな・・・と、考えを巡らせていると、悠司くんはとんでもないことを言い出した。 「ほら、途中で辻村常務が乗ってきただろ?あの人さ、社内で知ってるのはごく一部だけど、あの女の伯父にあたるんだよ」 その事実に、私だけではなく、律子までもが驚いていた。
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