甘い夜と新生活

13/22
前へ
/112ページ
次へ
やっと解放された時には、孝哉くんの腕枕にしっかりと捕らえられていた。 「結衣………まだ起きてる?」 「うん。どうかしたの?」 「ちょっと手出して。俺からも、クリスマスプレゼント」 何か手にヒヤリとした感触があり、そっと目を開けて見ると、キラリと光る指輪がされていた。 「付き合って2周年の記念日でもあるだろ?だから、俺たちだけのペアリング」 ダイヤが施されているもので、何カラットあるんだろう!?そんじょそこらの値段ではない筈だ。 「こ、こんな高価なものでなくても十分なのに………」 「男はね、好きな女には甘やかしたい生き物だから」 額をコツンと合わせて、再び唇を重ねた。
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

204人が本棚に入れています
本棚に追加