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「もしかして、ここって予約取れにくかったんじゃない!?」
私の心配をよそに、彼はアハハと笑いながら、すぐに打ち消した。
「ここのホテルのオーナーが、父さんと知り合いでさ。昔から懇意にしてもらっていたんだ」
親友の律子を通じて、孝哉くんと知り合って付き合い始めて、私の人生は大きく変わった。
昨年の大晦日には、私や叔父ちゃん、叔母ちゃんもパーティーに招いてもらい、家族ぐるみでの付き合いが始まったんだ。
「そうだったんだ。今度社長にお礼を言わないとね」
「結衣は、うちの家族にも気に入られてるから、気にしなくて良いって」
頭をポンポンと撫でられて、たちまち顔がボッと赤くなった。
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