第四章 瀬戸内 綾(せとうち あや)

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授業の終わりを告げるベルが鳴る。 「それじゃあ、今日はここまで、各自テキストの35ページ目をしっかり予習して来るように!」 先生は、そう言って教室を出ていった。 「ふぅ~」 一息ついて、かけていたメガネを外す。 そして、机に突っ伏した。 甘い物が食べたい、、、 「お菓子、、、私の身体は今、お菓子を求めています。」 独り呟く。 バッグの中にチョコが有る。 朝、コンビニ寄った時に売っていた新商品。 『バリかたなのにふわっふわ』というパッケージに心奪われた。 突っ伏した状態でバッグの中を探る。 もうすぐ御対面できると思うと、笑みがこぼれる。 「ンフフ」 探り当てる前に、誰かが声を掛けてきた。
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