第四章 瀬戸内 綾(せとうち あや)

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私は、ジトッとした目で亜季を見る。 「、、、かったです。」 「えっ? なんて?」 亜季が聞き返す。 「、、、すごく痛かったです!」 涙目で訴える私に対し、亜季は、 「ごめん、それよりも、、、」 軽すぎるよ、、、 私の頬っぺたの扱いが、軽すぎる。 私が、もし学校の先生なら、亜季の通信簿の、友達への思いやりの項目に2を付ける。 亜季は、私のバッグに目線を合わせ続ける。 「それよりも、今日も変わらずバッグの中は、お菓子だけだね。」 バッグの覗き見も失礼だし、だけ、と断定するのも失礼だ! 他にも色々入っている。 ただお菓子の割合が多いだけ。 私だって女子高生のはしくれなのです。
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