第四章 瀬戸内 綾(せとうち あや)

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「ごめん、私、次の授業が終わったら、早退するから、、」 亜季は「え~」とは言わない。 どうして早退するのか察してくれたらしい。 「今日ってもしかして、検査の日?」 「うん、、薬もストックがそろそろ無くなっちゃうから、、、」 亜季は少し心配そうな目をして、 「そっか~、じゃあまた今度だね。」 「うん、ごめんね」 亜季は、あっさりとした性格と見られがちだが、自分より友達の事を優先して考える、心の持ち主。 本人は照れ隠しで、「一番大事なのは自分、私は自分が大好き人間だから」と言う。 そんなところが亜季らしい。 そしてちょっとずるい。 私の、亜季に対する怒る権利が無くなっちゃうし、改めて亜季の事が大好きだと、認識させられるから、、、後、、、 同じ女の子のはずなのに、亜季がやるとキュンッとなってしまう、、、 やっぱりずるい、、、
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