始めに

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1 『裏切り』 A「それでね。後ろ向くと、わーって青白い顔がー」 C「へーっこえー」 B「あっ怪談?有明さん、私も混ぜて」 A「いいよ」 A「病坂さんは幽霊とか怖くないの?」 B「全然。だってあんなのいるわけ無いじゃん」 C「言うねー。確かに俺もそんなの怖くないけど」 A「じゃあさ、今晩私の家の近くの廃病院で肝試ししない?」 B「いいよ!」 C「えっ」 A「?」 B「どうしたの?」 C「いや、やめようよ。冬だし」 A「カイロ持っていくね」 C「…………」 B「あ、わかった。怖いんでしょ」 A「えー。千葉くん男子なのに怖がるのー?」 B「私たち女子なのにー」 C「…………こ、怖くないし!俺はそんなの怖くないし!!」 A「じゃあ今晩十一時ね」 C「(oh my god)」 ~~その日の十一時、廃病院前~~ B「うー有明さんと千葉くん、遅いなー」 携帯「ぷるるるるる」 B「お、有明さんからメールだ。なになに……」 B「ふむふむ、やっぱり怖いのでやめます。京子へ」 B「あのやろーーー!!!明日学校で覚えてろーーー!!」 B「はあ、はあ。仕方ない。千葉くんと二人か……」 携帯「ぷるるるるるる」 B「あ、千葉くんからメール。ふむふむ。神は言っている今日は行くべきではないと、か。」 B「ちばあああああああああ!!!」 『通りすがり』 T「あ、京子ちゃん。どうしたのこんな時間に」 B「高梨さん!こんなとこで何してるの?」 T「こっちの台詞なの」 B「いやー今から肝試しにそこの廃病院に行くんだけど、高梨さん……Tさんがいれば心強いね!」 T「行くって言ってないよ!そして何でTさんって言ったの!?」 B「いやー、高梨さん青白い光球とか出しそうだし」 T「出せなくはないけど……」 B「え?」 T「でも、肝試しなんてしたら危ないよ?」 B「じゃあ高梨さんは来なくても良いけど」 T「それは行きたい」 B「来るんだ」 T「勘違いしないで下さい。別に京子ちゃんが心配なわけでは無いのです」 B「あ、うん」
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