0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
1
『裏切り』
A「それでね。後ろ向くと、わーって青白い顔がー」
C「へーっこえー」
B「あっ怪談?有明さん、私も混ぜて」
A「いいよ」
A「病坂さんは幽霊とか怖くないの?」
B「全然。だってあんなのいるわけ無いじゃん」
C「言うねー。確かに俺もそんなの怖くないけど」
A「じゃあさ、今晩私の家の近くの廃病院で肝試ししない?」
B「いいよ!」
C「えっ」
A「?」
B「どうしたの?」
C「いや、やめようよ。冬だし」
A「カイロ持っていくね」
C「…………」
B「あ、わかった。怖いんでしょ」
A「えー。千葉くん男子なのに怖がるのー?」
B「私たち女子なのにー」
C「…………こ、怖くないし!俺はそんなの怖くないし!!」
A「じゃあ今晩十一時ね」
C「(oh my god)」
~~その日の十一時、廃病院前~~
B「うー有明さんと千葉くん、遅いなー」
携帯「ぷるるるるる」
B「お、有明さんからメールだ。なになに……」
B「ふむふむ、やっぱり怖いのでやめます。京子へ」
B「あのやろーーー!!!明日学校で覚えてろーーー!!」
B「はあ、はあ。仕方ない。千葉くんと二人か……」
携帯「ぷるるるるるる」
B「あ、千葉くんからメール。ふむふむ。神は言っている今日は行くべきではないと、か。」
B「ちばあああああああああ!!!」
『通りすがり』
T「あ、京子ちゃん。どうしたのこんな時間に」
B「高梨さん!こんなとこで何してるの?」
T「こっちの台詞なの」
B「いやー今から肝試しにそこの廃病院に行くんだけど、高梨さん……Tさんがいれば心強いね!」
T「行くって言ってないよ!そして何でTさんって言ったの!?」
B「いやー、高梨さん青白い光球とか出しそうだし」
T「出せなくはないけど……」
B「え?」
T「でも、肝試しなんてしたら危ないよ?」
B「じゃあ高梨さんは来なくても良いけど」
T「それは行きたい」
B「来るんだ」
T「勘違いしないで下さい。別に京子ちゃんが心配なわけでは無いのです」
B「あ、うん」
最初のコメントを投稿しよう!