第2章 新しい生活

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作戦会議の後は各自に部屋へ戻って行った。 部屋に戻った彼方は、昼休みにもらった携帯に自分の携帯からデータを移していた。 ちょうどデータを移し終えたところで、シャワーを浴びていた翔が戻ってきた。 「彼方、シャワー空いたぜーって携帯きてたのか。シャワー浴びてからでいいから、一応オレの連絡先も登録しておいてくれよ。あとクラスの連中のも」 「そうだな。翔は部屋でも話せるとして、他のみんなに聞きたいことがあっても翌日とかになりそうだしな。まぁ、とりあえずシャワー浴びてくるから準備だけよろしくな」 彼方はシャワーを浴びている間、宗太になんてメールをするか考えていた。 「この学園のことは話せないし、やっぱり急なことで転校ってことくらいしか言えないよな」 シャワーを終え翔とのやり取りも終えた彼方は、ベッドに寝転がりながら宗太にメールを送っていた。 ちなみに女の子たちの連絡先は翔に聞いてメールを送ったところ、どうして教室で聞かなかったのかを全員から言われた。昼休みの出来事が衝撃すぎて忘れていたのだ。 『宗太、元気だったか? 彼方だ。急なことで転校なんて、何も言えなくてごめんな。俺自身転校することになるなんて知らなかったし、昨日まで携帯も使えなかったんだ。いつ帰れるかはわからないけど、心配するな』 メールを送ってから数分で返事が来た。 『彼方! 一緒に学校に行ったと思ったら急にいなくなるから驚いたぜ。だけど、元気そうで良かった。俺はお前が帰ってくるって信じてるからな、待ってるぜ。元気でな』 その後も何回かやり取りをして、終えた。 それからは翔に必殺技の相談をして、夕食の間もその後も必殺技のことを考えていた。 「次のランク戦はみんなと一緒に戦いたいしな」 彼方は考え事をしながら、いつの間にか眠りについていた。 その日見た夢はみんなと一緒に戦う夢。夢の中で、俺は何かの技を使っていたようだが...
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