第一章:少年との出会い

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リエーネは、ショレインだけアリーナにいい扱いをされて正直羨ましいと思っている。 この2人の関係が崩れないかな、なんてことまでひそかに考え出していた。 「おっちゃんブルーハワイ一点」 「あいよ。300ガーデな」 「ほい」 革製の財布からキラリと光る硬貨を取り出しアリーナはそれを店主に渡す。 この時期にもなると昼頃には気温が急激に上がり、何か冷たいものをどうしても食べたくなってしまう。 そういう時、アリーナは決まってこの屋台のかき氷ブルーハワイを購入する。 「毎度あり。いつもありがとな、剣士のにいちゃん」 「いいってもんよ。かき氷一杯ぐらい安いもんだって。この前の事件に比べりゃな、あの時は町中に迷惑をかけちまったし、その罪滅ぼしみてえなもんだ」 二カッ、と白い歯を見せてはにかむアリーナを、店主は何だか複雑な心境で見ていた。 「剣士のにいちゃんがいいやつでよかった。町をめちゃくちゃにされても、悪いやつには思えんのだ」 「おっちゃん、あんた意外といい人だな。かき氷もう二点ほど、追加しとくぜ」
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