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リエーネは、アリーナの手からかき氷を奪うように受け取るとふん、と鼻を鳴らした。
「どうしたんだリエーネ」
「何も。かき氷早く食べたかったの」
「あらリエーネさん、そういうことなら言ってくれればよかったのに」
「余計なお世話です」
どうもリエーネはショレインが苦手だ。
アリーナがリエーネ自身鼻を鳴らした理由が分からないのもきっとそのためだ。
あたしと同等に扱われたかったらあたしと同じ立ち位置になりなさい、とでも言わんばかりのショレインの瞳が、リエーネを見下しているかのように彼女には見えた。
リエーネは不快な思いをしつつかき氷を食べるが、不快な思いをして勢い込んで食べたためだろうか。
彼女はこめかみのあたりに鋭い痛みを感じて苦い思いをした。
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