鎖に首輪。

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倉森の押し殺したような息遣いが聞こえると、もう駄目だった。 耳元に溢れる吐息に、胸がキュンと締め付けられて危なかった。 律動はなく、ただ繋がっているだけ。 ただ、それだけでも――……。 「…っ、ちょっと、力抜け…っ」 「……っんんッ…!!」 声が、聞こえるだけで、ダメ! 「友…っ」 いつもスカしているこいつが焦っている声でダメ。 体の中がジンジンと痺れて、熱くなる。 込み上げてくる。 「友…っ、おい、聞いてんのか…!?」 「…ぅあぁ…っ!!」 ダメだ。 体が…! 変な感じだ…っっ!!! 「ッッッ!!!!!」 その瞬間、何かが込み上げて来て、全身に力がこもった。 ビク、ビク…!と心が震える。 ヤバい、オレ、なんだか――――………。 「おい、友…!?」 倉森の声が、遠のいて行った。
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