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――新学期。
「また、3人同じクラスゥ!?」
「そうだよ!友クン!幼稚園から通算13年目の奇跡!」
「おほほほほっ。そこに麗子の姿あり!今年こそ、猿を蹴落としてやるわよ!ファンクラブはなくなったとしても、麗子はいつまでもレオ様だけの・も・のっ」
まさか、麗子が。
「えーマジかよー!! このクラス、深崎葵と餅山紗希がいんの!?」
「そーそー!学年のツートップを独り占め~!! 今年、修旅の年だし、俺らってラッキーじゃん!?」
まさか、二番手餅山紗希までが。
「席につけー!転入生を紹介する~!」
しかも極め付けに…。
「3年前までここらへんに住んでました、赤石毬人です!よろしくーって、あー!! 槇小路~~!!」
まさかの、こいつが!?
「あ、赤石ぃ!?」
「まっさか、お前と同じクラスになれるとはー!もしかしてこれって運命なんじゃねぇ?」
オレの肩に手を回して、赤石は笑う。
2年生の初日から、ざわざわと揺れるクラス。
「おーっ!倉森ぃ~!! めっちゃ久しぶりじゃーん!おっ前、ますますいい男になっちゃって…!
あっ、俺?中1んときのこいつのマブダチです。あ、そうそう。チョー仲良かったの」
「毬人様!」
すぐさま麗子を手下につけた。
麗子は倉森関連のものなら全て、神のように慕うらしい。
「こいつのことなら何でも俺に聞いて~」とこいつもこいつで調子に乗る。
葵がこそっとオレに耳打ちした。
「赤石毬人ってこんな奴だったっけ?」
「……さぁ」
悪いがあんまり覚えていない。
顔と名前は覚えてたけど。
赤石の手をシッシッと払った。
だけどなかなかその手を離してはくれない。
「……………。」
倉森は何も言わず、呆れた顔でそれを見ていた。
もちろんそれに気づくはずもなく。
こうして。
またまた痛快かつハチャメチャな、波乱に満ちた生活が幕を開けたので、あった。
(イヤダ~~~~~~~!!!!)
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暴君!ラブ★キラーⅡ
スタートです!
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