鎖に首輪。

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「だからお前もホントのこと、言っていいよ」 「――――!!!!」 言葉にならないほど、想いが溢れてきた。 好きで、好きで好きで好きで。 もうどうしようもないくらい。 いつもスカしたこいつが、オレと同じくらい緊張して、怖いと思っている。 それが分かると、なんだか一気に安心した。 怖いのはオレと一緒。 ドキドキしてはち切れそうなのもオレと一緒。 それが分かって、自然と瞳が結ばれる。 自分でも気づかぬうちにオレは倉森に微笑みを零していた。 「…ホントはちょっと……怖いと思ってる。…痛いのかな、とか……も心配してる。だけど………」 「…………だけど?」 「……、…お前と一緒ならそれも全部幸せだって思える。お前と結ばれるなら、それもいいな…って。ホント、……大す……―――…!!」 そう、言い終わらぬうちに倉森にギュッと抱きしめられた。 「……っ!!!」 想像していたよりも、それはずっと切なくて。 痛くて。 でも、その痛みさえも愛おしいと感じる自分がいて。 それが嬉しくて、言葉にならなくて。 だけどその変わりに涙が出ていた。 「……っ、っ」 幸せ。 でも痛い。 痛い。 でも、幸せ。 ギュッと抱きしめられたまま、倉森を感じる。 自分の体内で、倉森を感じられる。 「………キツ…っ…」 耳元で溢れるその声。 愛おしくて、体の中がキュンと切なくて。 ゆっくりと分け入る熱がただ、愛おしくて。 ただそれだけを感じていた。
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