第1章 (現在)初デートは失敗

12/13
前へ
/74ページ
次へ
 あやまれば見たことになるし 良幸は立ち上がってバックを返そうとした。  その前に明利はバックをひったくり 叫んだ 「いやん もうバカ!返せ!ドジ~~!」  良幸も明利の言う通りだと思った。  みんなおフロの中では パンツも はいてなくて平気だけど おしゃれしている時は上品でいたいの!下からのぞいてほしくない!  まだ「セクシー」と ジョークでかわせる大人でもない。  女の子同士だと笑えることも 相手が気のない男の子では むかつきに変わった。  明利はドジってバックを落とした自分への怒りを 良幸に向けた。 「もうあんたなんか きらい。付き合えない。何 話しても上(うわ)の空だし、悪いけど 私 もう帰る!」  上の空は パンツを見たことより重大なミスだ。明利は さっさと良幸に背を向けて歩きだす。  明利は ほんとはきらいと言うより 今すぐ このふんいきから 逃げだしたかった。  明利が去っていく・・・  良幸はこのままでは きらわれたままだ。 「待ってよー」 「いや バイバイ」走り出す明利。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加