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一方、かわいい女の子、明利は男の子と会うので ちょっとおしゃれをしてみたくなった。
まだ結婚に興味はないけど 恋愛には心ウキウキのお年ごろ。
明利はポニーテールの髪をアップにし、お色気アイドルのマネをして フワフワのミニスカートとブーツをはいて、花のヘアピンを付け 口紅を付け、女の子らしく着飾って 良幸君の気を引きたくなった。
気が合いそうな2人は 約束の4時半すぎ 今は無い橋へ行き親柱で出会った。
お城の石垣を見るのに 明利がおしゃれするなんて 良幸は思いもしなかった。
女の子が化しょうすると 12さいなのに すごく大人っぽく見える。
いつもと違う明利に 良幸は おどろいて
「やあ」以外の言葉がでなかった。
良幸の方は ブカブカのフード付きコート。長すぎるズボンのスソは巻きあげている。子どもっぽくて 彼女とつり合わないではないか!
幸い彼女の方が気にせず
「行きましょ」と 話しかけてくれた。明利はおしゃれしても 気取らない子だ。
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