第1章 (現在)初デートは失敗

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第1章 (現在)初デートは失敗

 何にも無いけど 何か出そうな町、幽霊小町(ゆうれいこまち)。駅から見えるのは雑草の丘と 天国に届きそうな高い空と 古びれた商店街・・。  田森良幸(たもりよしゆき)君は10さいの時 幽霊小町に1戸あるマンションに引っこして来た。  パパとママは「こんなところに転勤なんて」と がっかりしたけど、子どもたちは 新しい事に何でも興味を持った。  小学生だった良幸は 知らない子と虫取りや鬼ごっこで すぐ友だちになった。  恐いもの知らずの5歳上の姉 勝美(かつみ)は 草ぼうぼうの雑木林を見て 「妖怪も出そう。会ってみたい」と入っていった。  お化けの方が姉から逃げていったようだ。    夏にはカエルがなき 秋にはコオロギと鈴虫がなき、静かな夜はマンションの3階まで聞こえた。自然界も心やすらぐ 良いところがいっぱいあった。    1年過ぎると みんなこの町になれて、2回目の春が訪れた。1年も何も起きないなんてことは無い。学年 恋 悩み 何かしら変化がある。  ありえないことだって 起ることもある。image=489142843.jpg
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