43人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
「モデルだ、知んねぇの？月９に出てんべよ？主人公の弟役。お前、嵌って見てるって言ってたでねぇか？」
「あ～、あのダイコンか。超棒読みのチャライ奴な」
「そうそう、あの学芸会レベル、マジウケルし」と２人はSyunpeiくんのモノマネをしながら、ケタケタとお腹を抱えて笑い出した。
「ひよってあのチャラ男と付き合ってんの？ショックだわ～男見る目なさすぎだろ」
「まぁ、この間、密会現場をプライデーされてたってネットのニュースで見たから、確実だな。結局さ、ゲーノー人なんてさ、顔が良くて、それなりの地位があれば誰でもいいんじゃね？」
「知名度ってひよの方が上じゃね？付き合うだけ損じゃね？つぅか、お前、文句言う前に自分の顔見てから言えや」
「お前もな」と２人は言い合って、ブハハと盛大な笑い声を上げた。渾身のバラードが２人の笑い声で掻き消されてしまった。この曲はサビがいいのにな。
「優人くんってさ、２４だって言ってたよね？ひよとタメじゃん？もしかして知り合いだったりするんけ？」
テルくんが急に運転席に乗り出して訊いてきたので、少し驚いた。
「ないない、同郷だって言っても、広いんだし」
最初のコメントを投稿しよう！