始めましてですけれども。

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□□■ ぼくはいつも不安なんだ。 彼は幼い頃から両親がほとんど家にいなかった。仕事が忙しくて、いつもぼくの家に預けられていた。 ‘‘ひかる”って、優しく呼ぶその声が心地よくて。 いつしかその声を独り占めしたくなっていた。 彼の存在は いつも朧げで、儚くて。 ずっとずっと触れていないと いなくなってしまうんじゃないかと思ってしまうほど、あやうくて。 たぶん、それを彼に言ったら、 「何わけのわかんないこと言ってんだ、殴るぞ」 とか、笑いながら言ってくるんだろうな。 それが、今、ぼくの不安を一時的に掻き消してくれる唯一の方法。 だから、ぼくは今日も明日も、彼の隣に座り続ける。
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