再会

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月日は過ぎて高校三年生になった。相変わらず塾通いをつづけている。塾に新しい先生が入ってきた。先生は有名な大学に行っていてもともと塾の生徒だった。 年上、大学生ということもあり、ちょっと興味があった。イケメンだったしね。 特に約束もしていなかったけど、先生と一緒に帰るようになった。先生の家は私の帰り道だった。自転車で通っていた私は先生の家まで自転車をおして歩いてた。 「先生の家、大きいね。1区画はあるんじゃない?しかも、高級住宅街。先生、お金持ちなの?なんでバイトしてるの?」 「親が金持ちなだけだよ。」 「ふーん。」 先生は無口な方で、いつも私に質問攻めにされて笑いながら答えてくれる。好きな気持ちはあったけど、告白しようとかは思ってなかった。
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