第1章

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俺が考え事をしている間に棋院に着いてしまったらしい…。 自宅に帰れるつもりだったのだが…。 「若先生、今日は対局ありましたか」 「…あっ、いいえ…すみません今出て行きますね」 引き返そうとしたら、手を捕まえられ。 困り顔の 紋堵先生 「お願いしますーっ若先生」 「えっ…」 ギュッと腕を掴まれる。
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