第1章

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「あれ?智也が居ない。トイレ行くって言ってたのに・・・・・・お腹が痛くなったとか」 どうしよう? 慎吾を見たら、眉をしかめてる 何?何か心配なこと、あった? 「B組へ行くか。金髪が一緒に行動してただろう」 「あ、そうか。大貴が一緒に行ったんだ」 大貴は俺に友達が出来たこと、凄く喜んでくれて、トイレに一緒に行ってくれたんだ 大貴に聞けば、智也の様子が分かる筈 慎吾に抱き付いてB組を覗いても、大貴が居ない 「立尾も居ないな。アイツの取り巻きに聞きに行くか?」 あの筋肉集団 だけど、もし村山が居たら、害はなくても・・・・・・怖い 「あのー、すみません」 「ヒッ!?」慎吾。慎吾。慎吾 肩に、肩に誰かが手を 怖い。怖いよ 「康太に触るんじゃねえッ!何の用だ」 「ご、ごめっ、ごめんなさい」 落ち着け、この人に悪気はないんだ。落ち着け 足が震えて、慎吾の胸から離れられない 教室に入ろうとしたのに、俺たちが邪魔で入れなかっただけかもしれない 「あのっ、岡本君が親衛隊に囲まれてたから」 「テメェ、黙ってろッ!!」 親衛隊・・・・・・親衛隊 心臓がバクバクなって、苦しい 嫌だ。見るな 写真撮らないで 大貴を離して、翔を返して 「康太落ち着け、大丈夫だから落ち着け。昔の親衛隊は解散した。今は違うんだ。大丈夫だ怖くない」 そうだ。落ち着け 大貴、何で大貴が親衛隊に囲まれた? 村山じゃない。アイツが大貴を親衛隊に渡して、代わりに仕事させたんじゃない もう、生徒会じゃないんだから
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