25 抱擁-1

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「二つ目は、 結果的に、あなたを、ここまで危険にさらしてしまったこと。 これは、完璧に、僕の読みの甘さが招いたことです。 本当に、申し訳ない」 そう言って、深々と頭を下げる風間さんに、私は慌てた、 というより、大恐縮した。 「あ、そんな……。 私の考えが、甘かったんです。 我ながら、よくもまあ、あんな無謀なことをしたなぁって」 ――穴があったら入りたいくらいです。はい。 「私こそ、ご迷惑をおかけして、すみません」 私も、ベットの上で深々と頭を下げる。 その数秒後、 私と風間さんが同時に顔を上げたところで、 地を這うような、課長の低い声が飛んできた。 「――で、用件は、もうすんだな、風間?」 まだ、ご立腹継続中らしい課長に、風間さんは、困ったように頭を掻きながら、うなずく。
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