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「二つ目は、
結果的に、あなたを、ここまで危険にさらしてしまったこと。
これは、完璧に、僕の読みの甘さが招いたことです。
本当に、申し訳ない」
そう言って、深々と頭を下げる風間さんに、私は慌てた、
というより、大恐縮した。
「あ、そんな……。
私の考えが、甘かったんです。
我ながら、よくもまあ、あんな無謀なことをしたなぁって」
――穴があったら入りたいくらいです。はい。
「私こそ、ご迷惑をおかけして、すみません」
私も、ベットの上で深々と頭を下げる。
その数秒後、
私と風間さんが同時に顔を上げたところで、
地を這うような、課長の低い声が飛んできた。
「――で、用件は、もうすんだな、風間?」
まだ、ご立腹継続中らしい課長に、風間さんは、困ったように頭を掻きながら、うなずく。
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