1章-1:イギリス出張

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その場で初対面の北村中尉と31thの二人がお互いに軽く自己紹介して、全員がソファーに腰掛けたところで、簡易的なミーティングがはじまった 「ORU 31thdetachmentのソフィア・アンソニー大尉です。私より、現状の軽い説明、及び現場突入の際のフォーメーションの予定などを説明いたします」 ここで彼女は、配られたレジュメを見るよう、 私たちに促した 「まず捜索の現状についてですが、未確認ではありますが、シティオブロンドン内が監禁場所との情報があります。 また、こちらも未確認ですが、被疑者は複数名おり、そのいずれかが能力者とのことです」 私はレジュメに記載されているシティオブロンドンの地図を一瞥して、彼女に疑問を投げかけた 「大尉、質問はいいですか?」 彼女が、どうぞ、と言ったので、続ける 「シティオブロンドンは、たった1マイル四方、でしたよね? グレーターロンドンの何処か、というならまだ納得いきますが、そんな狭い所では隠れる場所は限られてるはず。そこをあたれば、自ずとヒットするのでは?」
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