1章-2:待機中...

4/13
前へ
/50ページ
次へ
予想どうりの時刻に宮殿の裏門をくぐり、そこで俺たちは車を降りた。キーは衛兵に預ける 建物に入ってすぐ、空港の保安検査場の強化バージョンみたいなところで護身用の拳銃を預け、待機するための部屋に案内された 部屋のなかは落ち着いた内装で、なんだか居るだけで気分が落ちつくように思う 「あー、やっぱ緊張するわー」 どうやら奈々は緊張してるらしい。珍しいものもあったもんだなぁ 「奈々はここははじめてか?」 「むかーしに観光で衛兵交代式みたくらいかなー てか、あんたなんで女王と知り合いなん?」 「ん、昔プライベートな事でちょっとな。つか、話すとめっちゃ長くなる」 ふーん、と質問してきた当人は既に興味をなくしたご様子だ
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加