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「あら、お嬢さん。そんなかたくならないで?
今日は無礼講といきましょう」
女王はにっこりと俺と奈々に笑いかけて、そう言った
俺は平然と頷きルーナさん(ビクトリア2世女王のニックネーム)と世間話をしているのを見て、ようやく奈々は緊張が少しとけたらしい
「陛下は...」
「ルーナでいいわ、奈々さん」
「ルーナさんは、なんで後藤中佐やトシとお知り合いなのですか?」
俺は聞き耳をたてつつ、ウェイターさんに飲み物のおかわりを頼んだ
「そうねぇ...
なんでかって言われたら、助けてもらったから、かしらねぇ」
「"助けてもらった"?」
「そ。
昔、といってもそんな昔じゃないけどね。
ハルキとトシに助けてもらったの」
「へぇー、そうなんですか」
「一生かかっても返せない程、ね。
それこそ、ブルーリボンを何回授与しても足りないくらい」
ブルーリボン?となっている奈々に、イギリスの最高勲章だ、と教えてやる
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