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「さ、最高勲章!?」
奈々はびびって声が裏返ってしまった
無理もない、ブルーリボン、つまりはガーター勲章もしくはシッスル勲章は、通常国家元首に対して授与されるものなのだ
そのため、授与を打診されたとき、俺と後藤さんは丁重に辞退したのは言うまでもないことである
「一体、トシはなにをしたんですか?」
そりゃあ、気になるだろうな。でも...
「ごめんね、奈々さん。そこは秘密よ」
そう、"あれ"は公式にはなかった出来事。他言はできないのだ
「でも、まぁそのうち、トシか私がぽろっといっちゃうかも?」
と、ルーナさんはいみありげな笑顔を俺たちに向ける
「ねぇ、トシ?奈々さんとはどこまで進んだのかしら?」
ブハァー(←二人が飲み物を吹いた音)
こ、この人はぁー...
「な、奈々は俺の副官でして、そんなことは一切ありません!」
「そ、そーですよ、ルーナさん!
なんで私がトシなんかと...!」
「ふたりとも、ナプキンで口許を拭きながらいっても効果ないわよ?」
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