1章-2:待機中...

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この人は、昔からかわらないなぁ... そんな茶番もありつつ、楽しい食事会の時間は流れていった... side out side:後藤 -13:55(UTC) ロンドン市内- あれ、女王が波留くんと松村さんをからかう声がしたような... そんな訳ないか、ここは宮殿じゃないんだし 私と北村中尉は、いま遅めのランチをカフェにてしているところだ 1230までに終わる予定だったMI6との会議が1時間も伸びてしまったのが原因である それにしても、MI6やMI5はなにしてるんだか... MI6に至っては目と鼻の先のような場所に未だ手間取っているのだ。らしくないこと極まりない そんなことを考えつつ、私たちは食事を終えて、近くに止めておいた公用車に向かった 中尉が運転を申し出てくれたけど、私はハンドルを握ることにした。イギリスにきて以来、彼女はずっと運転手をしてくれていたのだ すこし休みなさい、と声をかけた私は運転席に腰かけ、彼女が助手席に座るのを待ち、車を発進させた
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