1章-2:待機中...

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この公用車は、トヨタ・クラウンアスリートの現行モデル(210系)だ 波留くんは6速MTのランエボが好みらしいけど、やっぱ私はATの方が好みだ。それにこの車は走りも安定しているし、レスポンスも悪くない そんなことを考えつつ、私はこの後の食事会についても考えていた。今夜は女王からバッキンガム宮殿にお招きされているのだ 既に礼服は用意済みなので、あとはセーフハウスにもどるだけ... ピリリリリ、ピリリリリ どうやら私の携帯がなっているらしい。運転中はさすがに出られないので、隣の中尉に代わりにでてもらった 「はい、703sq、代理の北村です...はい、今中佐は運転中で...はい、少々お待ちください」 そこで中尉は耳からスマホをはなし、私に質問してきた 「マクドネル少佐からです。現在地を知らせて欲しい、とおっしゃってますが...?」 「A4を西に向けて走ってる、って伝えてください」 そう私が言うと彼女は頷き、そのまま電話の向こうに伝えた
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