1章-2:待機中...

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ウゥーーーウゥー、ウゥーーーウゥー 日本のパトカーのそれより甲高いサイレンがあたりに響きわたる そう、私がダッシュボードから取りだして屋根にのせたのは、パトライトだ さすがにこれには中尉も驚いたようだ。というか、あきれているようだ 「パトライトとサイレンアンプまで載せているんですか、この車は...」 私はアクセルを踏み込み、車の間を縫って一番近いインターからおりてすぐに市内方面に乗り換えた 久しぶりのスピード感に、胸が高鳴る。ここ、イギリスの主要国道は制限速度が高いので、自ずと緊急走行しているこっちの速度は優に80マイルを越えている 周囲の一般車に気を配りつつ、私は中尉におねがいをした
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