prologue

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オレは耳からスマホを離し、奈々に渡した。 奈々は、俺と自分のスマホを地面に放り、懐からサプレッサー付きのワルサーPPK/sを取り出した。 そして、無造作に2台のスマホを穴だらけにしてゆく。 2マグ分撃ったところで、オレは射撃中止を命じた。 見るも無惨な破片と化したスマホを一瞥し、奈々がPPK/sを仕舞ったのを見たオレは、彼女の手を取り、短く告げた。 「帰投する」
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