1章-1:イギリス出張

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-イギリス ウィンザー城- side:波留 今オレ達は、イギリス王室が所有する城、ウィンザー城のある部屋にいる。 ちなみにウィンザー城とは、イギリスの女王(今はビクトリア2世)が週末を過ごす場所である。 俺の部隊は昨日深夜に緊急呼集されて、RAF(イギリス空軍)のC-17Ⅱに押し込まれて、俺と後藤さんはここに、他のメンバーはイギリス軍が用意したセーフハウスに連れてこられた。 「なんで俺達はウィンザー城なんかに連れてこられたんですか...?」 オレは隣に座っている上司である後藤春樹さんにきいてみた。 「さぁ、なんでですかねぇ。 ま、何かしらの説明があるでしょうから、それまで待ちましょう」 すると、オレ達からして右側にあるドアが開いた。 そして、衛兵が2名部屋に入り、扉の左右で直立の姿勢をとり、 「女王陛下、入られます!」 と声を張った。 後藤さんとオレもすぐ立ち上がり、気を付けの体制をとる。
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