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僕は寮の部屋に飛び込んで鍵を閉めてリビングに一直線に向かった。
そして、僕の肩に乗ったままのガイをテーブルに乗せると僕は、目の前のソファに座った。
ガイは、普通に猫のように座ったままだ。
僕はじっとガイを見つめて言った。
「ねえ。ガイって、何者なの?普通に使い魔の猫じゃ無いよね?」
僕の言葉に、大きく欠伸をするガイ。
そして、僕を見つめて言った。
『何でそう思うんだ?俺様は唯の猫だぞ?』
その言葉に、僕はムカっとした。
「ただの猫?そんな訳無いじゃないか!第一、獄炎様のあの態度が普通じゃないだろ!」
僕の言葉に、ふん!っと鼻息を荒げて言った。
『あいつは、唯の阿呆だ。俺様に向かって無礼な事を言いやがった』
「いや、その時点でおかしいよね?誰がどう見ても、知り合いだったとしか思えないでしょ?どうなってるの!」
僕がそう言うと顔を背けるようにして、ガイが言った。
『ふん!どうせ、今夜獄炎が来るんだろ。その時にネタはバレるんだ。楽しみしてろ』
そう言って、テーブルからヒョイっと降りると窓の方に移動して窓枠の所に乗る。
そのままそこから外を眺める。
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