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「……うん? ……な、ナマ?」
「はい。
生のままで大丈夫ですから…」
生という単語に戸惑いを見せるナオトを、モモは恥ずかしげに身を捩って頬を赤らめながら見上げる。
服の胸元に指をかけてゆっくりと下ろすと、豊かな谷間が露わになった。
さらさらの白い肌に服が食い込んで歪む様が、その柔らかさを雄弁に物語っていた。
「あの…私のおっぱい…食べてみませんか」
「えっ!? おっぱ…」
耳まで真っ赤にして聞き返すナオトに、小さく、しかし確かにモモは頷いた。
「はい、今は包丁を持ってませんので…
……ここなら、噛み切れますから…
無理を承知でお願いします…今、私をナオトさんに食べてもらいたいんです」
ナオトとの関係をスタートさせるため、家畜として生まれた自分をもらうには、やはり食べてもらうのが一番だとモモには思えた。
調理しても一度は拒絶したのを、直接噛むとなるとさらに抵抗がある。
だが、さきほどとは違い、モモもナオトも、互いを分かり合おうとしている。
「……わかった」
モモなりに覚悟がいるであろうその行動に、ナオトも応えようと決めた。
息づかいが聞こえるぐらい顔を近づけ、モモの右の胸の上の方を指差した。
「このへんでいいか?」
「はい…召し上がってみてください」
緊張で汗ばんだ手だったが、モモの服や余計なところを噛むまいと、ナオトも指をかけて服の端をめくりながら、乳房を持ち上げるように手を添えた。
肌触りの良い白い薄布越しにモモの体温と、物凄く柔らかい水風船のような、えもいわれぬ心地好い重みと弾力がナオトの手のひらに伝わってきた。
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