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モモは目を瞑り、羞恥に身を震わせている。
上気した頬や濡れた睫毛が余計に色っぽい。
そんなこと考えてしまっている自分に罪悪感を憶えながらも、幸せな感触に夢中になってしまう。
やれ尻肉に近いとか…
やれ二の腕のとこのプニ感に似てるとか…
やれ時速110kmで風をつかむとGカップ級の揉み心地になるとか…
モテない男子の間ではまことしやかに囁かれてるが…ナオトは今、声を大にして言いたかった『お前らソレ、全っ然! 違うからな!!』と。
「……あんっ!」
「ぉわっ! …その…ごめん…!」
艶やかなモモの嬌声に呼ばれて、ナオトの意識が現実世界に帰還した。
気が付けば弛みきった顔で、鼻息も荒く、モモの乳房を鷲掴みにしていたことに気づき、飛び退いた。
どう見ても性犯罪者です。
「……って、えっ!!?
モモ、お前ブラジャーしてないのか!?」
散々もてあそんだ後に、今さらのようなことを確認するナオト。
「あ、はい…
脂肪分の多いんで、炒めものするのによく使うんです」
「えっと?」
サイズといい、形といい、エロさといい、ノーブラといい、モモこそがおっぱいオブおっぱいズ、地上に降臨した乳神様のようにさえ見えてきた。
見たい、揉みたい、吸いつきたいの三原則を常に我慢して生きている男子であるナオトにとって、禁断の聖域と言っても過言ではないおっぱい様を、あろうことかラード扱いするとは、乳神様はやはり別次元の存在のようだ。
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