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「お、来たね!
さあさあ、上がって上がって」
「ここ俺ん家だからな」
朗らかに出迎えたシノに、ナオトは嫌悪感を込めてしかめっ面を向けた。
しかし、当のシノはナオトの声も顔も意に介さず、肩越しにモモを覗き込む。
「ほら、原見さんも外寒かったでしょ」
「はわわ!」
脱いだ靴を揃えようとしたモモは、シノに強引に手を引かれ、連れて行かれる。その勢いで肩に掛けていたナオトのジャケットが落ちた。
ナオトがモモのローファーも並べ直し、ジャケットも拾ってスタンドに引っ掛けた。
「あらためてはじめまして、ここのアパートで大家の手伝いをしてる三島シノだよ♪
私のことはシノって呼んで良いからね」
「は、はい! シノさん。
特農から来ました、原見モモと言います。
お世話になります…のわっ!!」
緊張した様子で頭を下げたモモをがっちり捕まえたシノは、ソファに無理矢理座らせるような格好で押し倒した。
「話には聞いてたけど、モモちゃんかぁ~わぃい~よぉ~う!」
栗色の髪を撫で、鼻を埋めて深呼吸し、頬ずりをして、さらに手を滑らせるようにモモの身体を這わせ、まさぐっていく。
モモはどうして良いかわからず、わずかに身を捩って抵抗するも、ほとんどシノのなすがままだ。
「なんか良いニオイするし、メイド服も似合ってるよ、どこ触ってもぷにぷにで柔らかくて気持ち良いし、ちっちゃいのにおっぱい大きいし…モモちゃん最高!」
「お前はエロ親父か!!」
両手でモモの乳房を鷲掴みにしてこねくり回しだしたあたりで、ナオトがシノの頭頂部に手刀を叩き込んだ。
「ぬおおお!」
「ぐす…ナオトさぁん」
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