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「はい! 日曜日の朝はプリンちゃん視ないと始まらないです!」
目を輝かせて鼻息も荒く熱弁するモモ。
その反応はシノの予想の外だったが、これはこれで満足のいくものだった。
「モモちゃんもプリンちゃんに負けないぐらい可愛いよ。
ナオくんもモモちゃんが可愛いから泣かしちゃったんだよね。男子って好きな子には意地悪したくなるって言うし」
「モモが可愛いってのは認めるが、お前な…」
言われてみればモモのメイド服も、色味はともかくスカートの丈は短くて胸ぐりも深く、伝統的な、というよりはアニメチックなタイプ、見ようによってはいかがわしいお店にありそうな気もしなくもない。
150cm台半ばと比較的小柄なシノと並んでもさらに背が低く、胸のボリュームでは圧倒的、顔も整っていながら愛嬌もある、タイプかとか好みか言われると、ナオトとしては「まったくもってその通り」と言わざるを得ない。
オタク趣味のナオトならずとも、それこそ宗教的なものなどよほどの理由がない限り、モモに言い寄られたなら悪い気がする男性はまずいないだろう。
「良かったねぇ、ナオくん!
可愛い可愛いモモちゃんと共通の話題まで見つかって、ヌフ」
「ヌフじゃねえよ。
悪意があるだろお前」
ナオトはいやらしい笑みを浮かべるシノに非難の視線を浴びせる。
「いやー、モモちゃんの寝るスペース無いから、あんまり物置いてないロフト片付けてたら見つけちゃった。てへぺろ☆(・ω<)」
「だからお前はオカンかって。
人の部屋、勝手に片付けんなよ。
あとRVDはそんなとこに置いてねえ」
「あ、バレた?」
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