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レヴィはエレナとノエルを連れ、学園の外へ出た。
学園は異常事態により、授業は全て中止となっている。
その為、学園内には基本的に教師しかいない。
その校庭に一人、遥か彼方をぼんやりと見つめている金髪の美女がいた。
最後の金美女、【ジュリア・エスエスキー】である。
(この女、他とは一線を画している……。力が読めない)
レヴィをしても、このジュリアという金美女の実力の底が見えなかった。
(今の俺を越える奴が、ユグドラシルにいるとはな)
生徒にここまでの逸材がいるとは思わなかった。
それもその筈、このジュリアという美少女は、ただの金美女ではないのだから。
それに気付いているのは、極一部の者である。
(こいつ、さっきから何を見ている?)
レヴィらが隣に来ても微動だにしないジュリアは、ずっと地平線を見ていた。
だが、直にその真意が分かる。
「なッ─────!?」
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