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「実は、姫様が先日の件を聞き、エレミヤ殿に御礼をしたいと仰っている。シャロン様の主催するパーティーに是非とも参加して欲しいのだが?」 (なるほど……) 一先ず、ここを潰しに来たのでは無いと知り、安心した。 流石に、今の段階で千人隊長と一線を交えるのは回避したい。 「エレミヤ殿が参加するなら、きっと姫様もお喜びになる筈だ!」 シエラもエレミヤがパーティーに参加する事を望んでいるようだ。 「まだパーティーまで日にちがある。それまで私たちは、ここの貴族の館に泊めて貰うつもりだ。返事は後で聞かせて貰おう」 「分かった」 グレイスとシエラがダンジョンから出ていく。 その姿をエレミヤは見送った。 (そう言えば、ここの貴族はドメスだったな。面倒なことが起こるのは間違いない……果たしてどう転ぶかな)
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