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「ごめん。 つい。」
「、、、。」
私は、返事もできないまま、靴箱へと走りだした。
小学校6年の2月の事でした。
「何?、、、今のは。」
私の、初めてのKiss。
私はまだ小学校6年生。愛や恋などもちろん知らず、興味といえばTV番組や好きなタレント、そして女友達とのおしゃべりが毎日の楽しみな、普通の女の子でした。
「....どうしよ。 明日から。」
こんな恥ずかしい思いをしても、焦りは明日からどんな顔をして、あの子に会えばいいのか、そんな事ばかり考えていた。
まだまだ初恋も始まらない幼い女の子だった、、、。
日直でクラスの隣の席の男の子、松田 俊平
君に放課後を知らせるチャイムの後、徐に話しかけられた。
「荻野、 日誌書いて出しに行こうぜ?」
「うん! イイよ!ほとんど終ってるから大丈夫だよ?」
私は笑顔で俊平君に返した。
俊平君は私の席の隣からイスをひくと前側にどかっと座った。
「今日お休みの子っていた?」
「イヤ?、たぶんいねー。」
「そーだよねー? うん! これで大丈夫だと思うよ? 確認してくれる?」
「おー、、、。」
、、、俊平君ってまつ毛ながーい。日誌を見ている俊平君は俯いていて、キレイな顔にながーいまつ毛が、スゴイ!!
羨ましいー!!
ジッと見つめていたら、顔を上げた俊平君とガッツリ目が合ってしまった。
見つめ合う事数十秒。
突然顔を近づけた俊平君は、私の唇に自分の唇をあてた。
「、、、、、」
ビックリしすぎて声も出せない私に
「ごめん。 つい」
訳がわからず、とりあえず
赤いランドセルを持って、走り出していた
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