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「ほら、早く歩いてください。」
真黒の様な真っ黒な長い髪の少女の
少し急かす様な声の後ろには
荷物を引きずる
少女とは正反対の真っ白な短髪の少年
「待って珀(ハク)-おーもーいー!」
「...」無視。
「エッ、無視なの!?」
「...」
「っ?!」
先を歩く少女の顔は見えない
オロオロしだした少年
「ぷっ...」
静かだった空間に少女のかわいたような
笑い声が響いた
「あぁ!!酷いー本当に怒ったと思った!!」
「さすが琉右(るう)」
そんな馬鹿にした言葉に
少年は顔を赤くさせて必死な形相で少女を
追いかける
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