第1章 コバルトブルーの場合

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僕の名前は空色青(ソライロアオ)。 勿論本名では無く、ペンネームだ。 僕は高校を卒業して夢を追いかけ上京した。 僕の夢は漫画家になる事だった。 上京してすぐに僕の漫画は読み切りとして雑誌に載る事になった。 この時は、嬉しくてすぐに友達と心配していた家族に電話してしまった。  僕は漫画家として立派にデビューしたんだ。これからは、どんどん漫画を描いて連載してやる。そして読者に夢や希望を与えるそんな漫画家になってやる。そう心に決めていた。 この時の僕には希望しかなかった。 しかしそれが徐々に絶望へと駆り立てられていった。
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