第1章 コバルトブルーの場合

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「これもちょっと読んだけどだめだな・・・。」 「でもこれは、壮大な世界観と星座同士の抗争を描いた斬新な作品でして!」 その漫画も否定されてしまう。ちょっと読んだ?この人はちゃんと僕の漫画を読んでくれているのだろうか。この時僕はそう思った。 「この内容の漫画は、誰でも簡単に思いつくよ。君だけしか思いつかない内容の漫画を描きなさい。」 そして、その言葉を残し、編集者はどこかに行ってしまった。 僕の漫画はこのあと1か月の間、雑誌に載る事は出来なかった。この時僕はむしゃくしゃしていた。どうせ持って行っても落選するだけ、そう思いながらも諦めずに漫画を描いては出版社に持って行った。 「君は何を思って漫画を描いている。何を読者に伝えたい?その思いが漫画からは伝わって来ないよ。」 「はい・・・。」
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