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日本魔導協会本部第一会議室。
その部屋で月一の定例会議は行われた。
出席するのはこの組織を動かす七人の幹部達。
会議の内容は主に各班の運営状況の確認。
総務班の他の班との連携状況。
諜報班の他の組織の動向と、警察との内通。
医療班の魔導師の健康状態。
開発班の魔法及び魔導具開発の現状。
経理班の予算と資金調達。
魔導班の魔導師の戦力及び雇用状況。
そして、魔導少女班の戦績と戦果。
部屋の中心には立体投写式の大きなモニターが設置されており、そのモニターを囲むように円状の机が置かれている。
そして、その椅子には一人ずつ、計七つの人影が座っている。
そのうちの一人である総務班班長が取り仕切る。
「では、最後に魔道少女班の定期報告を」
険しい顔をした白髪の男性や色気のある女性等、大人しかいないこの中で。
一人の少女に目線が集まる。
この場に不釣り合いとも言える制服姿の少女は、不敵に笑みを浮かべ、傍に立つもう一人の少女に視線を送る。
傍に立つ少女は一歩前に出ると、手元のレポート用紙に目を落とし、淡々と報告する。
「はい、では、お手元の資料と、モニターをご覧ください」
そう言い、少女が指を一つ鳴らすとモニターにとある映像が映し出される。
「今月三日。
相生製薬の一人目の刺客を撃退。
捕獲の際に与えた損傷が深く、詰問に応じるのは困難と判定。
同じく七日。
二人目の刺客、森宮香織を捕獲。
詰問の結果、相生製薬の雇用魔導師だと判明。
同じく十二日。
相生製薬の雇用魔導師である三重義重の捕獲を試みましたが、自害。
有益な情報は得られず。
その際に『パンドラ』を人質に取られたものの、無事回収。
『パンドラ』の状態に支障はありません」
映像は場面によって変わり、地図や監視カメラの写真を映し出す。
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